何かの記事を読んだ後、おすすめされる記事を順にたどっていったら、こんな記事に出くわした。
22歳から65歳までの43年間は働いています。会社に拘束されている時間が1日8時間で、年間250日働いたとしましょう。
8時間×250日×43年=8万6000時間
定年後は自由に使える時間が1日14時間だとして、それが365日あります。男性の65歳からの平均余命は約20年です。
14時間×365日×20年=10万2200時間
43年間会社で過ごした時間以上の時間が、定年後に待っているのです。
65歳定年後も輝く人とダメになる人の致命的差 昔の肩書きは忘れ「生きがい」で社会との接点を | ワークスタイル | 東洋経済オンライン
確かにそういう計算もできるよね、と思ったので、自分に置き換えて計算してみた。「会社の拘束時間」には、通勤時間を入れてもいいんじゃないかな。
1.22歳から37歳(15年間)に働いた時間
一番忙しかった時代。
もう記憶がぼんやりしているので、もっとマシだったかもしれないけど。
- 会社に拘束されている時間(7:30~22:00、14.5時間)
- 休日出勤も多かったので、245日勤務とする(365日÷7日×5=260日(平日)ー祝日(15日))
- 14.5時間×245日×15年=約53,300時間・・・①
2.38歳から60歳(22年間)に働く時間
休日出勤や残業時間の削減が進んだ年代。
記事では65歳まで働くとして試算されているけれど、60歳までで計算。
- 会社に拘束されている時間(8:00~19:00、11時間)
- 休日出勤はほとんどしないし休暇も取れるので、230日勤務とする(365日÷7日×5=260日(平日)ー祝日(15日)ー盆正月や有給休暇(15日))
- 11時間×230日×22年=約55,700時間・・・②
3.22歳から60歳(37年間)に働く合計時間
①+②=109,000時間(恐ろしい) ・・・③
4.61歳から81歳(20年間)の自由時間
女性の平均寿命は約87歳だけれど、老親は82歳から急に心身が衰えたので、81歳までで計算。
- 自由時間12時間(24時間ー睡眠8時間ー食事や家事4時間)
- 12時間×365日×20年=87,600時間(4,380時間/年)・・・④
5.60歳まで働いた以上の時間が、定年後に残っている?
記事では、「65歳まで働いた後には、働いた時間以上の自由時間が待っている」とのことだったけれど、私の場合は(このパターンの他にもイロイロ条件を変えてやってみたけれど)どうしても、仕事の時間の方が長い。うぬぅ・・・なんだか悔しい。
③ー④=21,400時間(これだけ、働いた時間の方が長い)
6.考察
数字をどう設定するかで、結果はずいぶん変わってくる。「働く時間が長い」と思ったら、仕事を効率化したり、忖度せず早帰りするなど、自分でできることをしよう。
定年後に87,000時間あると言われても、ピンとこない。でも、「1万時間の法則」(一流になるためにかかる時間)で言うと、8つのプロ級スキルを身に着けてもお釣りがあるほどの時間がある。超絶長い。何するんだ、私?
働いている期間にも自由時間はある。今の働き方では、自由時間は平日2時間、休日12時間確保できるので、230日×2時間+(365日ー230日)×12時間=2080時間。年間約2,000時間が自由時間だということ。
これは、定年後(④)の自由時間の約50%。意外に多い。今まで「働いているから時間が無い」とか言っていたけど、実際はそうでもなかったんだ。