本を読めない理由と対策
三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、タイトルをひと目見ただけで「そうそうそうそう、そうなのよ!!!」と共感しすぎて、発売後すぐに読みました。
私も子供の頃から本が好きで、学生時代は読書三昧だったのに、今や全然読めない。積読本が増えるばかりの有様。
この本を一部要約すると、
- 読書では、自分が求める情報や知識だけでなく、特に自分が知りたいと思っていない周辺情報にまで触れる。著者はこれを「ノイズ」と定義している。
- 現代は、求める情報を即入手することが求められるため、インターネットで欲しい情報だけを手に入れがち。でも、自分に都合のいいピンポイント情報にばかり接していると、視野が狭まり自分で新しいことを考えられなくなる。読書でノイズに触れることが大事。
- 日本社会は、週5日長時間勤務し全身全霊で仕事に取り組むことが当たり前とされてきたが、著者はこれに対抗して「半身で働く社会」を提案。
- 全身全霊で働く社会ではノイズと感じられる行動に時間を充てる余裕がなくなるが、そのノイズこそが新しい知識や発見をもたらす。半身で働いて、仕事とノイズ(文化的活動)を両立させよう。
著者は、本を読みたい・書きたいために会社を退職されたとのこと。
でも、私には読書のために会社を辞める踏ん切りはつかないので、この本を参考にして私の「読めない理由」を考えてみました。
結論として、私の場合、「時間がない=読書ができない」ではなく、「疲れている・体調が悪い=読書ができない」ということ。
ゲームをしたりネット小説を読んだりして数時間経過していることは多々あるので、「時間」だけが要素ではない。
逆に言うと、「疲れていてもゲームやネット小説は読める」ということなので、「疲れていてもできること」と「できないこと」を読書の観点でまとめてみたのが、次の図。

つまり、疲れたり体調が悪い時に読めるのは、内容が平易で1章の長さが短いもの。内容が平易でも、1章が長いと読めない。「あー、だからWEB記事やネット小説は読めるのか」と気づきました。
ということは、「内容が平易で1章が短い本」を用意したら、疲れていても読書できるのでは?と思って実験してみました。
ギリシア神話を再読しようと本棚から引っ張り出してきたけれど、どうしても読み進まないこの本。内容は平易だけど、1章が約30ページあります。


こっちに変えてみました。
章がめちゃくちゃ短い。1頁に2章あったりする(笑)そして、平日夜でも読めます。ていうか、サクサク読めます(笑)


私の積読本は、ほとんど「疲れていない・体調がいい」時に読む本でした。そりゃ、読めませんわ。
先のアポロドーロスの『ギリシア神話』は、ヒューギヌスのを読み終えてから読むことにしました。そうしたら、ヒューギヌスで少し知識レベルが上がっているので、難易度が下がり、疲れていても読めるようになるというロジックです。

これからの読書は、次の3つに気を付けようと思っています。
- 本を3段階に区別して、体調に見合った本を読む
- 本を読む順番を意識する
- 疲れすぎず・体調を良い状態に保つ
うまくいくかどうかは、これからのお楽しみ。