今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

『四つの福音書の物語』を読む。

『四つの福音書の物語』F.W.クロフツ著。

 

著者のクロフツは、推理小説家。

長編だけでも30冊以上出版されているにも関わらず、在庫切れが多く、書店にあまり並んでいない。創元社推理文庫の復刊フェアで毎年1冊ずつ発売されるけれど、すかさず入手しないと、しばらく経つと在庫切れになる状態。

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この『四つの福音書の物語』は、長年未翻訳だったのが、2018年にようやく翻訳されたもの。てっきり、推理小説だとばかり思っていたのだけれど、宗教書だった。

 

内容は、新約聖書にある、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネによる四つの福音書を統合して、一つのストーリーにまとめ、文章を補足したりして分かりやすくし、文体を現代文にしたもの。

 

推理小説じゃない!」と一瞬、ガッカリしたけれど、これが本当に読みやすかったので、「読めて良かった!」と思っている。

 

聖書に書かれた事を知るのは、歴史や人の考えを理解するきっかけになるし、単に西洋美術の鑑賞するための勉強と思って読んでもいいと思う。

 

私は、以前、旧約・新約ともに一読したものの、相当ボリュームがあるので、なかなか頭に入らない。

 

昔、『トム・ソーヤーの冒険』を読んだ時、トムが日曜学校で聖書を暗唱する(させられる)場面があった。また、トルストイが書いたロシアの民話集『人はなんで生きるか』には、靴作りの老人が、毎晩聖書を読んでいる場面がある。

 

こんな風に、毎日少しずつ繰り返し読むことで、聖書の内容が頭に浸透して、生活に根付いていくのではと思う。

 

聖書を読む前に、この本を一読したら、頭に入りやすそう。この機会にもう一度聖書にチャレンジしたいと思っている。