今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

創元推理文庫の復刊フェアでクロフツを買う。

毎年秋、創元推理文庫の復刊フェアが開催されるのを、とても楽しみにしている。

目当てにしているのはクロフツ

 

地道な捜査をコツコツ続けて最後に真相にたどり着くフレンチ警部がすごくいい。ホームズみたいな天才は、いたらいいけどなかなかいない。世の中はフレンチ警部のような実直な人たちで回っていると思っている。

kyo-asobi.hatenablog.com

 

昔、日経新聞に、複数の作者が書く日替わりのコラム欄があった(今読んでいる電子版には無いような気がする)。

クロフツに出会ったのは、そのコラムの中。どなたが書かれていたか忘れてしまったけれど、「クロフツは貸さない。返ってこなかったら困るから。」ということが書かれていたので、そんな風に思える本なら一度読んでみたい、と思ったのがきっかけ。

 

その時読んだのが『樽』で、すっかりはまってしまう(フレンチ警部は出ていないけれど)。それが今から15年くらい前の話。

残念なことに、クロフツの本は在庫切れが多く、30作以上ある著作のうち、当時は数作しか販売していなかった。転勤先の古本屋で7冊くらい見つけた時の嬉しさをよく覚えているし、日経新聞のコラムの書かれていた「貸さない」意味がよく分かった。

 

今年の復刊は『スターヴェルの悲劇』。クロフツは、電子書籍でなく紙の本を買って、1ページ1ページ、ゆっくりめくって読むのに向いているように思っている。