介護付有料老人ホームにかかる費用の記録と試算(2024年5月時点)
将来に漠とした不安があるのは、老後にどれだけのお金がかかるのかが分からないため。
老親が介護付有料老人ホームに入居して数年経過し、状況が分かってきたので、将来の自分のためもあり、まとめてみました。
1.介護付有料老人ホームの費用(金額は半年程度の平均値)
施設のHPに記載している費用は、約19万円(家賃・管理費・食費)。
税や介護サービス費、持病のための医療費などを含めると、合計で約24万円/月。
物価高の影響で、入居時から1万円強値上がりしています。
ただし、老親は保険料1割負担世帯のため、このままでは私に適用できません。
2.将来の自分の試算
私はおそらく「保険料2割負担」だと思うので、黄色セル部分を「2倍」にして試算してみました。
なお、親族などの支援が見込めない場合は、オムツ購入費が割高になり、身元保証費用も必要になります(青色セル部分)。
合計約29万円/月。
3.試算バージョン2
要介護度は、全年代で「要介護1」がもっとも多いとのこと。また、私には老親と同等の持病はありません。このため、条件を次のとおりにして再試算してみたら、約27万円/月。
- 保険料負担割合:2割
- 要介護1
- 医療費等(緑セル)を適宜削減。
4.まとめ
老親と同じ施設に入居した場合、将来の自分に必要な費用は、年額約320~350万円となりました。
ただし、次のような変動要素が考えられます。
- 物価高や人件費増加の影響で、費用が増加。
- 高齢者の増加により、保険料負担割合が見直され、負担額が増加。
- 介護付施設の大規模化やAIなどにより効率化が進み、費用が減少。
- 予防医療の進展により、健康寿命が延び、介護が必要な年齢が後ろ倒しになることで、生涯にかかる介護費用が減少。
いろいろな変動要素があり将来どうなるかは分かりませんが、それでも、今の時点で分かる範囲で試算すると、漠とした不安は消え、準備すべき事項が見えてきます。
お金の心づもりをする一方で、もう少し低額の施設を探したり、健康に気を付けた生活を送るなど、費用を抑える努力もできるかなと思ったり。