働き始めた頃、すでにバブルははじけていたけれど、「ワークライフバランス」なんていう言葉は無く、毎日終電、毎週末休日出勤の日々を送っていたので、遊びの予定を入れても、結局仕事でキャンセルすることが続いた結果、一種の「学習性無力感」に陥ってしまった。
長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。Wikipedia「学習性無力感」より引用。
どうせ予定を入れても仕事でキャンセルすることになるから、予定を入れるのは止めよう。友達に迷惑をかけるし。自分もガッカリするし。という感じ。
友達との約束だけでなく、自分一人で出かける予定も入れたくなくて、当日になって、休日出勤が無いと確定してから、出かける予定を立てる感じ。
時を経て、急な残業や休日出勤が減っても、どこかで「予定を入れるのが怖い」という気持ちを引きずってきた。
そんなこんなで、友達とにしろ自分だけのにしろ、遊びの予定をほとんど立てずに過ごしてきたけれど、コロナ禍で在宅勤務を続けた結果、自分の心身が「会社」や「仕事」からベりべりと剝がれてきたという感じ。
そして、コロナの収束に伴って対面の交流が再開されたことに釣られて、「学習性無力感」なんてものの呪縛もようやく解けてきたような気がする。
とは言っても、いざ予定を入れる時には、「大丈夫かな、大丈夫だよね」と思う気持ちはまだ残っているけれど、それも、回数を重ねると薄らぐはず。
やっぱり、前もって予定を立てる方が、いろんな所に行けるしね。
今まで仕事時間が多すぎたけれど、これからは自分時間を増やしていけたらと思っている。