勤めている会社は、全国展開している会社なのだけれど、まんべんなくいろんな部署・地域に配属になる、というよりも、ある程度の範囲内で異動する場合が多い。
業務で培った知識を活かして、となると、そういう風になるだろう。そういう訳で、長年、同じような顔ぶれと仕事をすることになる。
若い頃はブラック部署だったので、毎日終電まで、早く帰れる時は飲み会、土日は出勤、というような、仕事漬けの日々を送っていた。
その時、上司から言われたのが、「会社はファミリーだから」。
「そんなもんですかね」くらいの感想しか持たなかったのは、仕事の時間があまりにも長すぎたからだと思う。家族との時間よりも、ずっと仕事の時間の方が長かったから。
でも、心の底で多分違和感があったのだろう。その言葉がずっと記憶に残っている。今なら、「あり得ませんやん」くらいは即答するだろうけど。
人生の一時期を仕事に没頭するのは、悪い事ではないと思っているけれど、何のための没頭なのか、仕事に何を求めているのか、そういうことをちゃんと考えた方がいいと思う。
そうでないと、仕事って１つ終われば、いや、終わる前に、次が来て、どんどん没頭し続けてしまうから。
定年して初めて、会社から自分が切り離された時にも、会社を「ファミリー」と言えるのだろうか、と思う今日この頃。
