今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

『千夜一夜物語』を少しずつ読む。

今週から、バートン版の『千夜一夜物語』を読み始めた。今のところ、まだ9夜。先は長い。もう10年以上も前になると思うが、徒歩10分強のところにあった古本屋で、大場正史訳の全8巻(河出書房)を確か3,000円で買って、すぐに読みたいからと、えっちらおっちら持って帰ってきた。

買った当時は、本は最初からきっちり理解しながら読むもの、という考えだったせいか、この壮大な枠物語の枠に飲まれてしまって、結局どこまで読んだか記憶がない。今は、枠組みは気にせず、短編集だと思って読んでいる。

登場人物が多彩で、衣服や装飾品の形容が豪華、魔人や魔法使いが魔法をかけたり解いたり、奇想天外な物語。8巻もあるからまだまだ楽しみは続く、と安心しながら、平日の夜や休日の昼下がりに、のんびりと読むのは贅沢な時間だなあと思う。普段の読書では、ついせっかち心を起こして、「早く、早く」と思ってしまうけれど、この本は少しずつ、楽しみながら読んでいきたい。

 

千夜一夜物語』を買った古本屋は、ご主人が亡くなって今はもうない。毎日変わりない日々を過ごしているようだけれど、世界は少しずつ変わっていく。今度、息子さんが別の場所で経営されている古本屋に行ってこよう。