今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

生きるのに必要なお金を意識したい。

80代になって介護付き有料老人ホームに入った老親から、「お金を使う時がない」とよく言われる。そうだろうなあ、と思うと同時に、もっと若くて元気な時にお金を使っていて欲しかったなあとも思う。選択した方の人生しか分からないから、お金をたくさん使った人生と比べて、どちらが良かったのかは分からないけれど。

思い起すのは、『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著、ダイヤモンド社)という本。死ぬ前にお金を使い切る事が推奨されていて、本の帯に「ゼロで死ね。」とセンセーショナルな文字が躍っている。私としては、理屈では理解できるのだけれど、出来るかと言われると無理だ。思いがけず長生きしてしまうとか、病気の新薬が出たとか、人生の最終章でお金が必要になった時に手元不如意というのは避けたいと思っているし、多少のお金があるのは安心感につながると思うから。それに、多少は遺してもいいかなとも思っているから。

でも、『DIE WITH ZERO』の考え方は意識しておきたい。もしもの時や老後に備えて、貯金や投資を増やそう、増やそう、という方向にばかりつき進んでしまうと、お金を使えないしね。暮らしていく上で資産がどれくらいあればいいのかが分かれば、それ以上貯める必要はないし、働く必要もない。

 

ちなみに、介護付き有料老人ホームにかかる費用はこれくらい。③以外は地域や施設によるけれど、ご参考まで。青字は、施設のHPには書いていない場合が多い項目。毎月かかる費用なので、要注意。

①入居一時金(施設によって差が大きい。無いところもある)

②基本月額(家賃相当額+管理費+食費) 約17~18万円

介護保険負担分(例えば、要介護1で自己負担1割なら17,302円)

介護保険各種加算分(約4千円)

⑤電気代

⑥医師の往診代(約1万円)

後期高齢者健康保険の保険料

⑧部屋に電話を置くなら電話代(もしくは携帯代)

⑨理美容費

⑩消耗品費(洗面用具、ティッシュ、トイレットペーパー、必要な人は紙おむつなど)

⑪保証費

最後の「保証費」は、子供などの身元引受人がいない場合に必要な費用。これも施設によると思うけれど、老親の施設の場合は、保証会社に一時金として約20万円、以降は家賃に毎月1万円加算されるらしい・・・今後は子供のいない世帯も増えると思うので、保証制度も変わってくると思いたい。

 

80歳で介護付き有料老人ホームに入るとしたら、80歳以降に必要な金額はだいたい予想ができる。いつまで働くか、具体的に考えていきたい。