今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

『百冊で耕す』を読んだ。

「本を買うのをいったんやめて、積読本を読もう」

 

それを目標にしたのは、確か10月。全然守れなかったけれど、気持ちの上では「買わない、買わない」と思っていたに違いない。なぜなら、11月に入った途端、勢いよく本を買い始めたから(笑)

 

ネットの記事で見かけてすぐに買ったのが、この本。

 

タイトルを見た時に真っ先に思い浮かんだのは、『モンテ=クリスト伯』のファリア神父の言葉。

正しく選択された150冊の本があれば、(中略)少なくとも人間が知っていて役に立つすべてが得られることを、わしは発見したのだ。わしは三年間を、この150巻の本を繰り返し読むことに費やした。

『モンテ=クリスト伯』アレクサンドル・デュマ著、講談社文庫 より引用

 

『モンテ=クリスト伯』を読んだ当時は中学生だったので、その意味をちゃんとは理解していなかったと思う。ただ、読み込んだ本を暗記し、その言葉を口にできることを「カッコいい」くらいに思ったのか、トゥキディデスプルタルコスといった、本に書かれていた人物名をメモにして、「この人が書いた本を読もう」と思っていた記憶はある。

 

今になって思うのは、数ある書籍、特に「生きるとは」「幸せとは」「老いとは」などの人類共有の課題については、あれこれ読み散らかすよりはいわゆる古典を繰り返し読んで自分の血肉にする方が、よほどいい、ということ。

 

そういう背景もあって、『百冊で耕す』を読んだら、ファリア神父の話も出てきていました。

 

著者の近藤康太郎氏は、朝日新聞編集員で天草支局長を務めている人。35年間、読み書きを生業としてきた人が、自分の読書法を書かれた本。

 

読書法は人それぞれで、何が正しい、というのは無いと思うけれど、読書というものがほぼ個人作業であるために、自分のスタイル以外にどんなものがあるか、なんてことは普段考えない。

 

自分の読書を振り返るいい機会になりました。