年に数回、オーブンレンジを買おうか悩む。
使っていたオーブンレンジが壊れ、今は転勤時に使っていた温め機能のみの電子レンジを使っているので、ちょっとした拍子に「オーブンレンジ買おうかな」という考えが頭に浮かぶ。
他の物だったら、「いろいろ悩むより買った方が早い」と考えて、さっさと買うのだけれど、オーブンレンジをすぐに買わないのには理由がある。
それは、センサー(赤外線・蒸気・湿度・温度・重量)がどれなのか、スチーム式か過熱水蒸気式か、とかの選択肢があればあるほど、決めるのが嫌になって、買いたい気持ちが冷めるから。温め機能のみとはいえ、電子レンジはあるので、何かに困っている訳でもないしね。
昔、『選択の科学』シーナ・アイエンガー著を読んだ時、「選択肢が多すぎると選べない」とか書いてあったなあ。
まあ、どれを買っても、買ったらそれで満足するとは思うのだけれど。
あと、「ちょっとした拍子」というのが曲者で、よく考えてみると、どうやら、ツイッターでお菓子作りを見た時に、「オーブンレンジが欲しい」という気持ちになっている感じ。
お菓子は自分では作らないと決めているのに・・・
手作りのお菓子は、添加物も入っていないし、好みの甘さにできるなど、いい面がたくさんあるけれど、少量作るのが難しい。一人暮らしだと、作ったものは全部自分が食べることになるので、お店で少量を買う方が食べ過ぎにならずにいいと思っているのに・・・
とか言いつつ、未練たらしく、ケーキやクッキーの型を処分しきれていないのが現実。
まあ、自分の気持ちは、そんなに原理原則どおりには動かないよね。作り始める時のワクワクする気持ち、焼いている時の甘い匂い。こういう楽しみを捨てきれない。
道具を買う時って、道具そのものを手に入れる他に、道具を使って得るキラキラした生活への夢も付いてくる。
『志麻さんの何度でも食べたい極上レシピ』タサン志麻著に、次の一節がある。
オーブンは使い慣れていない方も多いようですが、設定さえすれば温度と時間をコントロールしてくれるので、これほど楽に料理を作れるものはないと思います。
ホットクックもそうだけれど、キッチンから離れることができる、というのは私にとっては大きなメリット。
・・・と書いている内に、「買おう!」という気持ちが高まってきたので、このまま買ってしまおうかな(笑)