衣替えをいい機会と思って、服の断捨離を始めた。
買うのは簡単なのに、処分するのはなぜこんなに難しいの・・・
行動経済学では、人には「保有効果」という心理現象があって、自分の所有物に対して高い価値を感じ、「手放したくない」という気持ちを持つとのこと。そのまま私の断捨離にあてはまる。
捨てたい私Aと捨てたくない私Bが、次のようなやりとりをしている感じ。
私A:このセーター、捨てよう。
私B:いや、まだ着るよ。
私A:2年以上着ていないじゃん。
私B:スーツのインナーに着るつもり。
私A:在宅勤務やカジュアル化でスーツはほとんど着ないでしょ。それに、それ着ている時、スーツの上着、脱げる?
私B:脱げないなあ。うーん、じゃあ、家で着る。
私A:家でそんなぴっちりした服、着る?
私B:・・・。
こういう葛藤が、服のカテゴリーごとに発生して、すごく時間がかかる・・・。
いっそのこと、2年着ていない服は捨てる、というルールで実行できたらいいのだけれど、今はまだそれは無理。着ていない実績と、これからも着ないであろう理由に向き合いつつ、捨てるかどうかを判断しているところ。
子供の頃は、身長が伸びて物理的に着られなくなるとか、汚れが落ちなくなったとか、自分の気持ち自体が「捨てよう」となるので楽だったなあと、昔に思いをはせる。(こうして無駄に時間がかかる)
とは言っても、ジーンズやセーターなどの定番服にも毎年微妙に流行があるんだよね。ファッションには疎い方だけれど、それくらい私にも分かっている。どこかのタイミングで「この服、全然似合ってない!」と開眼するのだけれど、手持ちの服はまだ開眼時期ではない感じ。
現時点で処分したのは、Tシャツ5枚、シャツ2枚、セーター1枚、タイツやストッキングに靴下など。クローゼットやチェストの中の見た目は全然変わっていない。
そうは言っても、これだけでも結構ストレスフル。「保有効果」凄すぎ。
服の断捨離をまとめてするのは一旦やめて、こまめにすることに決めた。(すでに逃げ腰)
まずは服を買うのを止めて「入り」を減らす。そして、次のルールで「出」を増やす。ポイントは③じゃないかなと思っている。
<服の断捨離のマイルール>
①2年以上着ていない。
②2~3通り考えても、着ている局面が思いつかない。
③一度着てみたけど、別の服に変更したことがある。