FIRE（Financial Independence,Retire Early）、つまり、経済的に自立して早期リタイアを目指す生き方について、本やネット記事、YouTubeでよく目にする。いずれも、節約したり副業などで稼いだりして得たお金を投資して、そのための資金を準備することが推奨されている。
私も、早期退職をしようかどうか考えている1人なのだけれど、なんといってももう50代。65歳定年とか70歳までの雇用延長とかを考えると、会社員生活の先はまだそこそこあるのかもしれないけれど、そうは言っても現在一般的な60歳定年より「少し早期」、という年代であることには違いない。
若い頃は、毎日のサービス残業、毎週末のサービス出勤をずっとしてきたクチで、「会社辞めたい！自由が欲しい！」と切望してきたので、今の若い人がFIREを目指す気持ちも少しは理解できるつもり。でも、若い頃にお金を投資に回しすぎるのは、どうなのかな・・・と思ったりもする。
人生は選択の連続、とよく言われるけれど、お金の使い道もそう。投資を選んだら、使えない。使ってしまうと、投資できない。
若い時に使ったお金は、その時無駄遣いだと思っても、実はそうでないこともあるしね。背伸びして布のテーブルクロスのかかったレストランでご飯を食べることも、いろんな服を着てお洒落することも、海外や国内のいろんな地域を旅行することも、若くて感受性の豊かな時期に経験する方が、年を取ってから経験するよりも何倍も心に残る経験になったりするんだよね。いろいろ買い物して失敗しても、その失敗が後々役立ったりもする。
FIREしたい気持ちと投資ペースとのバランスをよく考えて、若い今の時期を楽しみつつFIREしてほしいと思ったりする今日この頃。
とはいえ、私の後悔は、積立投資信託を毎月5,000円とか10,000円とか若い時から継続しておけばよかった、ということ。少額でいいから継続しておけばよかった。ちょっと利益が出たら売却していました・・・
