一言で「老人ホーム」と言っても、いろんな種類がある。
下記のURL先の資料は、「みんなの介護」のHPに掲載されていた、老人ホームの種類が一覧化されたもの。
https://minnanokaigo.com/docs/roujinhome_type.pdf
ふむふむ、なるほど。
と分かった気分になるものの、経験すると「あー、そういうことだったのか」と思うこともある。
現時点での「サービス付き高齢者向け住宅」と「介護付き有料老人ホーム」の経験を、忘れないうちに書き留めておこう。施設によっても地域によっても違うだろうし、今後の高齢化社会の中でどんどん変わっていくだろうけれど。
・基本的には、自立の人や介護度の低い人向け。
・賃貸マンションに見守りが付いているイメージ。見守りとは、生存確認や、生活するうえでの相談、宅配便の受け取りなど。逆に言うと、それだけ。(自立の人などはそれ以上のサービスは不要だし)
・サービス(洗濯・掃除などの家事や、トイレ・お風呂などの介助など)が必要になった時は、ケアマネージャーがケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、それに基づいてサービスを受ける。逆に言うと、ケアプランがないとサービスが受けられないので、病気になったりして急にサービスが必要になった時に「すぐに介助してほしい!」というのが難しい。(施設によっては、ケアプランができるまで多少サポートしてくれる)
・最期まで住むのは難しいと思う。介護度が上がった場合でも住めることは住めるが、必要なサービスを全て受けると介護保険の限度額を超過してしまう。超過分は自費なので、負担が高額になりがち。要介護5状態を想定した試算をしてもらったら、住居費などを含めて月額約30万円の見積りになった。
2.介護付き有料老人ホーム
・介護度の高い人向け。手厚い介護が不要の人にとっては、自立の妨げになるかも。
・賃貸マンション1棟でシェアハウスしているイメージ。個室には鍵が付いているけれど、施設外に外出する時以外は鍵はかけない。お風呂も共同浴場に順番に入るし、郵便物も事務所で一括して受け取る。
・2時間ごとの安否確認の見回り(夜中もある)や、日中は看護師が常駐しているので安心感がある。
・医者や歯医者、理美容サービスなども定期的に訪問してくれるし、日用品も施設で購入してくれるので、施設内で生活が完結する。費用は別途必要で、割高ではあるけれど。ちなみに薬は施設が管理し、食事時に飲ませてくれる。
・家賃や管理費の他に、介護サービス費として、介護保険の支給限度額の自己負担分を支払う。費用が定額のため、支払いに不安がない。サービス付き高齢者向け住宅と比較し、必要なサービスが臨機応変に提供される。最期まで住めると思われる。
3.私が入るとしたら
集団生活は、会社生活でもう十分なので、なるべく自宅で暮らしたい。
介護が必要になっても、できるだけ在宅で介護してもらいたいなあ。
とはいえ、最期は介護付き有料老人ホームに入るのだろうとは思っているが、介護度が上がってから引っ越すのは大変なので、「サービス付き高齢者向け住宅」と「介護付き有料老人ホーム」が一つになっている高齢者複合施設があるらしいので、そういうのがいいかなと思っている。土地勘のあるところにあればいいけど。
まだまだ先のことだけど、時々は将来入る(かもしれない)施設を考えるのも必要かなと思っている。