老親を見て思うのは、認知能力や体力がガクンガクンと落ちてくる、ということ。ちょっと前に出来たことが、急に出来なくなる。
祖父母があまり長生きせずに亡くなったこともあり、「認知症」や「介護」といった状態を、つい最近まで知らずに生きてきたので、不安など感じたことがなかった。
でも、そういう状態を目の当たりにすると、本当に怖い。「ピンピンコロリ」になりたいと言われるのがよく分かるけど、それってなかなか難しいのでは。
先日読んだ『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』(小澤竹敏著)には、人間の最期の瞬間について、次のように書かれていた。
歩ける距離が徐々に短くなり、布団で過ごす時間が長くなります。
そして死期が間近にせまってくると、呼吸が浅くなって回数も減り、意識のない状態が長く続いたのちに、ひっそりと息を引き取ります。
ドラマや映画などでは、よく亡くなる人が死の間際まで意識を保ち、話をしていますが、そのようなケースはほとんどありません。(中略)
多くの場合は、肉体が死に向けて、きちんと準備を整えてくれます。(中略)
本当に人の死とは静かで穏やかなものです。
著者は、ホスピス医をされていて、3,500人の方を看取られた方。著書を読むと、人間の死の現実を知り、いろいろ考えさせられる。
配偶者や子供がいないと、どう自分の始末をつけるか?
これから、次のようなことが自分ではできなくなるだろう。
すでに、「終活」として、上記を代行するサービスが出来てきているので、資料を取り寄せてみた。ただ、「取り寄せ」までは抵抗なくできるけれど、「内容検討」となると、どこかで引いてしまう自分がいたり。
今後の単身高齢者世帯の増加に伴い、ますますいろんなサービスが出てくるようにも思うので、今は情報収集だけでもいいかな。(先送り)
まあ、そうは言っても、いずれは決めないといけないことだけれど。