ふと「ラッパ飲み」という言葉を思い出した。
最近はあまり見聞きしないし、自分でも使わない。
こんな意味。
ラッパ飲み(ラッパのみ、喇叭飲み)は、瓶詰めの液体を瓶に口をつけて直接飲むこと。その様子がラッパを吹くようだったことから名付けられた。(Wikipediaより引用)
昔、ラッパ飲みは「品が無い」とされていて、飲み物はコップに移して飲むように言われていたもんだ。
だから、水筒にはもれなくコップ兼用の蓋がついていた。
遠足に持って行った水筒は、こんなの。
「ラッパ飲みはダメ」とよく言われ始めたのは、こんな水筒が出始めて、みんなが使い始めた頃。
当時は学校にエアコンが無かったので、夏はこれに麦茶を入れて冷凍庫で凍らせて、水滴を取るためのタオルを巻いて、通学したもんだ。
麦茶氷が少しずつ解けて、液体になったのをラッパ飲みして、𠮟られた記憶がある。
今は、ペットボトルをそのまま飲むのは普通だし、水筒もコップが付いていない方が標準になったので、そのまま飲んでも「品が無い」なんて言われない。ラッパ飲みという言葉も、ラッパ飲みを下品とする文化も、なくなってしまったなあと思う。
そういえば、学校にエアコンが無いと、夏は麦茶氷で耐えるしかなかったけれど、冬はさすがに暖房が付いた。大きなストーブ。
冬になると、ストーブの周りの柵に手袋をかけて温めたり、給食のパンをストーブの上で焼いた思い出がある。手袋も、パンも、時々黒焦げになったけどね。
あの頃に戻りたいとは思わないけれど、ストーブの上で焼いた給食のパンは、もう一度食べてみたいなあ。