今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

雨の日に考える。早期退職するか否か。

ゴールデンウイーク初日の大阪は朝からずっと激しい雨。散らかった家を片付け、リセットしても時間は余る。雨をぼんやり眺めていると、最近いつも頭の隅に引っかかっている「この先いつまで働くか」という考えが、ムクムクと湧き上がる。

高齢者雇用安定法の改正により、企業には70歳まで就業機会を確保するよう努力義務が課された。私の勤めている会社は、現時点では、本人が希望すれば65歳まで定年延長できるようになっているけれど、そのうち65歳からの再雇用制度などもできてくるでしょう。

法改正は「働く意欲がある高年齢者がその能力を十分に発揮できるよう、高年齢者が活躍できる環境の整備を目的」(厚生労働省HPより抜粋)としたものとのことだけど、背景には、少子高齢化による働き手の不足や、公的年金の財源不足が透けて見えたりもする。

一方で、厚生労働省の「簡易生命表(令和2年(2020年))」では、平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳。人生100年時代、のワードが頻発するようになって、100歳まで生きられるとすっかり錯覚してしまうが、現実は違う。人生100年時代はもう少し先で、私がそれを享受できる可能性は低い。

しかも、同じく厚生労働省が令和3年に出した「健康寿命の令和元年値について」では、健康寿命(=健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、男性は72.68歳、女性は75.38歳とのこと。

つまり、私(女性)の場合、65歳まで働いたら健康寿命までは残すこと約10年。「10年も」と思うか「10年しか」と思うかは人それぞれだけど、個人的には短いな~と思っている。老親を見る限りでは、80歳くらいまでは何とか自立して暮らせそうだけど、それでもせいぜい15年間です。

今の会社勤めでは、平日は仕事だけ、週末は家事だけ、になるのは仕方ないと思いつつ、「人生、これでいいのか?」と思うのだ。

いや、65歳まで働ける環境になったからと言って、それまで働かないといけない訳じゃない。退職日は自分で決めたらいい。むしろ50代での退職も有りだ。

とは言うものの、こうして雨の日に何もすることなくぼんやりしている自分を顧みると、退職後は誰とも口をきかず、ぼんやり過ごすことになりやしないか。実のところ、そこが結構心配だったりする。

当然お金のことは考えないといけないし、何度もシミュレーションをしている。ただ、これは考えれば考えるほど不安が高まり、必要(と思われる)金額が上がっていくように思う。将来インフレになったら?病気になったら?退職して時間ができて娯楽費が跳ね上がったら?とかね。

多分、今の仕事がめちゃくちゃ嫌、というのではない分、最後の一押しができないのだろう。お金を貯めつつシミュレーションを続け、退職後にしたい事を明確化して、最後は「えいや!」の世界なのかもしれない。