初めてのオペラ鑑賞は、『椿姫』。
昔から声楽が好きで、オラトリオやオペラはよくCDで聴いていたけれど、コンサートには行ったことがなかった。正確にいうと、有名なアリアを集めたコンサートなどには行ったことがあったけれど。
一度オペラを全幕通しで観てみたいと思っていたところ、6月に「椿姫」が上演されると知って、やっと念願のオペラ鑑賞に行ってきた。
圧倒的な声量と、オーケストラによる生演奏、きらびやかな衣装・・・。3時間の上演時間が一瞬で終わったように感じたほど、いい舞台だった。
ソプラノやテノールのメインキャストの歌声は当然ながら、大勢での合唱もとても素晴らしく、機会があったら、いや、機会を見つけて、また観に行きたい。
オペラってなんとなく行きにくい感じがするけれど、その「行きにくさ」というのは、次の5つくらいあるかも。
- 予約を取るのが面倒
- 服装とか堅苦しそう
- イタリア語、分からんし
- 長時間じっと聴くのは、退屈かも
- 高額なので、他のクラシックのコンサートに2回行けそう
でも、実際にはこの「行きにくさ」なんて何ともなかったので、書き留めておこうと思う。
1.予約を取るのが面倒
これは、もう、やるしかない(笑)
やり始めたら、あっという間に終わります。
おそらく大半のホールではインターネットで申し込みできるはず。枚数と座席をクリックして、クレジット決済し、チケットの受取方法を選ぶだけ。
チケット購入開始日が来たら即購入しないと、特に安い席はすぐに売り切れるようです。
2.服装とか堅苦しそう
外国ではドレスアップするケースが多いと聞いたことがあるけれど、今回の「椿姫」では、千差万別。とてもお洒落にしている方もいたし、めちゃくちゃカジュアルな恰好の方も。
大半はオフィスカジュアルという感じ。
オペラの演者はスーツやドレスといったクラシックなスタイルなので、少しお洒落をした方が自分の気持ちも上がっていいかな。
3.イタリア語、分からんし
私が行ったホールでは、舞台の両袖にスティック型の電光掲示板が設置してあり、そこに日本語字幕(縦書き)が出ました。なので、言語は問題なし。
でも、せっかく行くのなら、予習しておいた方が観劇に集中できるように思う。
私は次の3つの予習をして出かけました。
- 『椿姫』の原作を読む
- CD(もともと持っていた)に付いていたシナリオ冊子を読む
- CDを聴く
そのうち、1は全く役に立たず(笑)。原作とオペラは別物です(当たり前)。
2はやっておいて良かった。これをやっておくと、ストーリーがしっかり頭に入るので、字幕はチラ見程度にして、観劇に集中できる。
4.長時間じっと聴くのは、退屈かも
幕間に少し長めの休憩があるので、「長時間」とは感じなかった。
今回は、次のような時間配分で、全体が約3時間。
- 第1幕 約30分
- 休憩 20分
- 第2幕 約75分
- 休憩 20分
- 第3幕 約35分
第2幕が1時間以上なので少し心配したけれど、実際には歌や演技、演奏に集中して、あっという間に終わったように感じた次第。
5.高額なので、他のクラシックのコンサートに2回行けそう
今回は、S席32,000円~E席7,000円という価格帯だったので、それだけを見ると確かに高額かもしれない。
でも、歌・演技・演奏、といろんな芸術を総合的に楽しめるので、コンサート2回分にも匹敵するのでは。
まあ、身も蓋もない言い方をすると、メインキャストの他に、合唱団やオーケストラが来るので、コストが相当かかっているはずだから、料金が高くなるのは当然かな。
<補足>持っていく方がいいもの
ホールや席にもよるけれど、オペラグラスを持っていくと、より楽しめます。