今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

『椿姫』を読む。

一度、オペラを通しで観たいと思っていたところ、6月に「椿姫」が上演されることが分かったので、チケットを購入した。

「乾杯の歌」を生で聴けるのは嬉しい。

 

原作は大昔に読んだことがあるけれど、もう記憶がぼんやりしているので、改めて読み返してみた。

 

高級娼婦マルグリットが純朴な青年アルマンと恋に落ちるけれど、アルマンの父の要請により、身を引く。そして、元の高級娼婦の生活に戻るが胸を病んで死んでしまう。

 

という話。作者のデュマ・フィスが24歳の時に書いたという。

 

ストーリーはあんまり好みではないのだけれど、楽しんでこようと思っている。

 

 

ところで、名作と呼ばれている海外作品は、複数の翻訳本が出ている事が多いので、なるべく本屋で中身を比べて、表現が気に入ったものを買うようにしている。

 

『椿姫』は書店に新潮文庫(訳:新庄嘉章)のしかなかったので、それを買ったのだけれど、のちに、KindleUnlimitedで光文社古典新訳文庫(訳:永田千奈)のも入手した。

 

2つの訳文が全く違っていて、例えば次のような感じ。

これは、マルグリットに真剣に恋をするアルマンに、プリュダンスという女性が、「マルグリットが娼婦だということを前提に、愛しなさいよ」と忠告する場面。

 

(新庄訳)世の中っておもしろいものよ。かけるめがねのぐあいで、どうにでも見えるものですものね。

(永田訳)人生はすてきよ。何色のガラスを通して見るかで、見える風景は変わってきますからね。

 

言っている趣旨は同じだけれど、表現次第で感じ方は全然違う。小説のような読み物では自分に合った翻訳で読むって大事だと思っている。