『王家の紋章』は、月刊プリンセスに連載中の漫画。単行本は68巻まで発売されている。
アメリカ人大富豪の娘キャロルが、エジプトの王家の谷で発掘されたメンフィス王の墓の呪いにより、過去にタイムスリップ。そのメンフィス王と恋に落ちる、というもの。
キャロルが古代の各国の王族に愛され求められるのは、ちょっとできすぎとは思うけど、現代人としての歴史の知識を活かして活躍していく姿は面白かったし、衣装や装飾品がきれいで楽しめた。
小学生の時に、そろばん教室に置いてあった月刊プリンセスを読んだのがきっかけだったけど、wikipediaで調べたら、1976年10月号から連載開始とのこと。なんと、46年!
最初の10年分位は読んだかなあ。
長編モノは、発売済の本までは自分のペースで読めるけれど、そこから先は新刊が出るのを待たなくてはいけない。
そうこうするうちに、別の本に興味が移ったりすることも多いので、長編モノの読者が多いとは一概に言えないような気がする。むしろ、同じ冊数の1巻完結本の売上合計の方が、高いのでは。
同じ小説や漫画、雑誌、テレビやラジオの番組などを、ずっと好きでいるというのは、なかなか無くて、ある程度の期間が経てば離れてしまうように思う。
それは、「受け側が成長する」というよりは、どちらかというと、「同じ人からの刺激に慣れてしまう」からかな、と思っている。一人の人から出てくる考えは、どうしても類似性が出てくるので、それが続くと異なる刺激を求めてしまう。
『王家の紋章』も、
- キャロルが古代の王族に愛される。
- 古代の王族に、その国に連れ去られる。
- メンフィスによって救い出される。
というパターンがあって、一気読みだとスリリングに思うけれど、新刊本を待つ間にはやはり「慣れ」といった感覚が出てきそう。
『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』みたいな時代劇にもパターンがあるけれど、あれは毎話完結なので、小説で言う「一気読み」に近いため、パターンを楽しめる気がする。
『王家の紋章』を再読したいけれど、完結してからにしようかなあ。