今日は遊びの日。

毎日、「遊び」の気持ちを持って、暮らしたい。

用事が無くてもデパートに行く。

内田百閒著『特別阿房列車』に曰く、

用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。(『第一阿房列車新潮文庫

 

私の場合は、用事が無くても、フラフラとデパートに行く。

デパートって、生活に必要な物に「プラスアルファ」が乗っていて、それがちょっとした楽しみになる。「プラスアルファ」というのは、例えば、デパート自体のちょっと凝って作った建物やインテリア。売っている品は、価格帯を上げた服や小物に家具。宝飾品やハイブランドのお店に画廊。コスメフロアだって、ドラッグストアとは違うよね。そうそう、フルーツとかもね。

生きていくには、デパートが無くても困らない。

コロナで緊急事態宣言が発出された時、デパートは食品売り場以外は閉店となった。その時は、仕方ないと思っていたけれど。

ずっと、スーパーマーケットにしか行くことができず、ようやく緊急事態宣言が解除された後に行ったデパートは、なんて無駄が多くて、なんて素敵なんだろう。

確かに、生きていくには、デパートが無くても困らない。でも、生活にちょっとした彩りを与えるためには、デパートはやっぱり無くてはならない大切なインフラだと思っている。

最近は閉店するデパートもあるし、100均ショップや家電量販店が入っているデパートもある。コロナでインバウンド需要が消滅したこともあり、経営も難しいだろうけれど、用事が無くてもフラフラと出かけて、ついつい買い物をしてしまうような、そういうインフラであり続けてほしいと思っている。