昔からバロック音楽が好きでよく聴いていたけれど、何がきっかけだったか「リコーダー×リコーダー」というCDを聴いてから、リコーダーっていいなあと思うようになった。
ふとした弾みにそういう考えが思い浮かんでも、しばらくするとスッと忘れてしまい、またしばらく経って思い出す、という感じ。
そういうことが続いていたのだけれど、すっかり忘れてしまうのではなく何度も思い出す、ということは、どこかでリコーダーに興味があるのだろう。なにしろ、子どもの頃は学校からソプラノリコーダーを吹きながら家路についていた記憶があるので、もともと好きなクチ(煩くて周りの人には大いに迷惑だったに違いない)。
それなら、一度やってみよう。そう思って、アルトリコーダーを習い始めた。
手が小さいので物理的にはソプラノリコーダーの方が向いているのだろうと思うけれど、好きな曲を演奏する方がモチベーションはアップするし、そうなるとアルトリコーダー一択。
(ソプラノリコーダーを吹き鳴らしていた記憶がある一方で、おそらく中学生の時に授業で習ったはずのアルトリコーダーの記憶が全く無いのは何故だろう?蓋を開けてはいけないトラウマがあるのかしらん。コワイ(笑))
今は地道に運指を練習している途中なので、「好きな曲」どころか、超ゆっくりした練習曲で四苦八苦。だのに、これがまた面白い。
思うように動かない指、何度練習しても同じ音符で間違え、リズム感の無さに絶望したりしながらも、毎日ちょこちょこ練習していくうちに、吹けるようになっていく嬉しさ。
昔々の大学時代、薄暗い部室の片隅でリコーダーを練習していた先輩の姿を思い出す。なぜその時参加しなかったの、私?
思うに、ちょっとでも「いいなあ」と思ったら、手を付けてみた方が後悔しないよね。
少しずつ運指を覚えて吹ける音を増やして、いつか念願のバロック音楽を演奏できるようになりたいと、野望に燃えている今日この頃。